賃貸の入居審査で見られるのは、大きく分けて「家賃を払い続けられるか(収入・職業)」「信用情報に問題がないか」「トラブルなく住んでくれそうか(人柄・態度)」の3点です。落ちる理由の多くは、家賃が収入に対して高すぎることと、書類の不備や申込内容の食い違いです。この記事では、審査の流れと日数、落ちやすいケース、そして学生・新社会人・転職直後・フリーランスの方でも通過率を上げるためにできる準備を解説します。

入居審査の流れと日数

  • 審査は「保証会社」と「貸主・管理会社」の2段階で行われるのが一般的で、日数は3日〜1週間前後が目安
  • 見られるのは収入と家賃のバランス、信用情報、勤務先・勤続年数、人柄、緊急連絡先や連帯保証人
  • 通過率を上げるコツは、家賃を収入の30%以内に抑え、書類を正確にそろえ、内見時から丁寧に対応すること

入居申込書を提出すると、まず保証会社の審査が行われます。近年は名古屋でも保証会社の利用が入居条件になっている物件がほとんどです。保証会社は申込内容と提出書類をもとに、家賃の支払い能力を審査します。保証会社の審査に通ると、次に貸主・管理会社の審査があり、物件の入居者としてふさわしいかを判断します。

段階主に見られること目安の日数
保証会社の審査収入と家賃のバランス、信用情報(保証会社の種類による)、過去の家賃滞納歴当日〜3日
貸主・管理会社の審査職業・勤務先、人柄、入居人数、用途、緊急連絡先・連帯保証人1〜4日
合計3日〜1週間前後

※日数は目安で、物件・管理会社・保証会社によって異なります。1〜3月の繁忙期はさらにかかることがあります。

審査で見られる5つのポイント

1. 収入と家賃のバランス

最も重視されるのがここです。一般的には家賃が手取り月収の30%以内(年収ベースでは家賃の36倍以上の年収)が一つの目安とされています。家賃6万円なら手取り20万円、年収では216万円以上が目安です。ただし、保証会社ごとに基準は異なり、公開もされていません。

2. 職業・勤務先・勤続年数

正社員・公務員は安定収入とみなされやすく、契約社員・派遣社員・パート・アルバイト・自営業・フリーランスは、収入の証明方法や勤続年数によって見方が分かれます。勤続年数が短くても、それ自体で落ちるわけではなく、収入の裏付けがあれば通ることは多いです。

3. 信用情報・過去の滞納歴

保証会社には、クレジットカード会社系(信販系)、独自の業界団体に加盟する系統、独立系などがあり、信販系の保証会社はクレジットやローンの信用情報を参照することがあります。過去に家賃やクレジットの延滞があると、その系統の保証会社では審査に影響することがあります。どの保証会社を使う物件かによって結果が変わることがある、と覚えておいてください。

4. 人柄・態度

貸主や管理会社は、「近隣とトラブルを起こさないか」「連絡が取れるか」も見ています。内見時の服装や言葉遣い、不動産会社とのやり取りの丁寧さ、申込書の記入の正確さは、思っている以上に審査に影響します。

5. 緊急連絡先・連帯保証人

保証会社を利用する場合でも、緊急連絡先(親族が望ましい)は必要です。物件によっては、保証会社に加えて連帯保証人を求められることもあります。連絡先の方に事前に「連絡が入るかもしれない」と伝えておくと、確認の電話がつながらずに審査が止まることを防げます。

入居審査に落ちる主な理由

  • 家賃が収入に対して高すぎる:最も多い理由です。目安を超えている場合は、家賃を下げるか、収入合算や連帯保証人で補えるかを相談します。
  • 申込書の内容と提出書類が食い違っている:年収や勤務先の記載ミス、記入漏れは信用を損ないます。
  • 在籍確認がつながらない:勤務先への電話確認が取れないと審査が進みません。
  • 信用情報に延滞などの記録がある:信販系の保証会社の場合に影響することがあります。
  • 入居人数や用途が物件条件と合わない:単身向けに2人で申し込む、事務所利用など。
  • 態度・マナーの印象が悪い:内見のドタキャンや連絡の遅れも見られています。

審査に落ちた場合、理由は原則として開示されません。落ちた原因を推測して対策を立てるには、不動産会社に相談するのが現実的です。

通過率を上げるための準備

家賃を「手取りの30%以内」に収める

審査だけでなく、入居後の生活を安定させるうえでも重要な基準です。名古屋市内の単身向け物件は5〜8万円程度が一つの目安ですが(あくまで目安で、エリア・築年数によって異なります)、少し家賃を下げるだけで審査の通りやすさは変わります。

必要書類を正確にそろえる

書類会社員・公務員学生・新社会人自営業・フリーランス
本人確認書類必要必要必要
収入証明源泉徴収票または給与明細内定通知書、親の収入証明確定申告書(1〜2年分)、納税証明書
在籍・所属の証明社員証、健康保険証など学生証、内定通知書開業届、事業内容が分かる資料
緊急連絡先・連帯保証人親族の連絡先親が連帯保証人になることが多い親族の連絡先、場合により連帯保証人

※必要書類は物件・保証会社によって異なります。申込時に不動産会社から案内される一覧に従ってください。

立場別のポイント

  • 学生:親を契約者または連帯保証人にする形が一般的です。親の収入証明を用意しておきましょう。
  • 新社会人(内定者):内定通知書や雇用契約書で見込み収入を示します。入社前でも申し込める物件は多く、4月入居に向けて1〜2月に動く方が多いです。
  • 転職直後・勤続年数が短い:雇用契約書や採用通知書で収入を示します。前職の源泉徴収票も添えると参考になります。
  • フリーランス・自営業:確定申告書の所得額が見られるため、経費を多く計上して所得が低い場合は注意が必要です。預貯金残高の提示や連帯保証人で補うこともあります。
  • 無職・求職中:預貯金審査(残高証明)や親族の収入合算に対応する保証会社・物件を探すことになります。

連絡を早く・丁寧に

不動産会社や保証会社からの確認電話にすぐ出られるようにし、追加書類を求められたら速やかに提出しましょう。連絡のスピードと正確さは、そのまま「信頼できる入居者」という印象につながります。

審査中・審査後の注意点

審査中は、勤務先の在籍確認や本人確認の電話がかかってくることがあります。知らない番号でも出るようにしておきましょう。審査に通ったあとは、重要事項説明と契約書の締結、初期費用の入金へ進みます。

まるすま賃貸では、お申込みの前に初期費用の内訳をお渡しし、必要書類も立場に合わせて事前にご案内しています。SUUMOやHOME'Sで見つけた物件も、物件URLをLINEで送っていただければ「その物件の審査に必要なもの」を含めてご相談いただけます。借主の仲介手数料は0円です。

まとめ

入居審査で見られるのは、収入と家賃のバランス、職業・勤続年数、信用情報、人柄、緊急連絡先・連帯保証人の5点です。落ちる理由の多くは家賃の高さと書類の不備なので、家賃を手取りの30%以内に収め、申込書と書類の内容を正確にそろえ、連絡に素早く丁寧に対応するだけで通過率は上がります。学生・新社会人・転職直後・フリーランスの方も、立場に合った書類を先に準備しておけば、必要以上に心配することはありません。

よくある質問

入居審査にはどのくらい日数がかかりますか?
早ければ当日〜3日、通常は1週間前後が目安です。保証会社の審査と貸主・管理会社の審査の両方が必要なため、書類に不備があったり、勤務先への在籍確認がつながらなかったりすると長引きます。繁忙期はさらに時間がかかることもあります。
年収がいくらあれば審査に通りますか?
明確な基準は公開されていませんが、家賃が手取り月収の30%以内(年収の目安では家賃の36倍程度)が一つの目安とされています。家賃6万円なら年収216万円以上が目安です。ただし、保証会社や物件によって基準は異なり、収入以外の要素も総合的に見られます。
審査に落ちた理由は教えてもらえますか?
保証会社や貸主は審査結果の理由を原則として開示しません。不動産会社にも理由は伝えられないのが一般的です。落ちた場合は、別の保証会社を利用できる物件を探す、家賃を下げる、連帯保証人を立てるなどの対策を不動産会社と相談するのが現実的です。
審査中に別の物件に申し込んでもいいですか?
同時に複数物件へ申し込むことは、貸主や不動産会社の信頼を損ねるため避けたほうがよいです。申込は法的な契約ではないので審査中のキャンセルは可能ですが、不動産会社に一言伝えてから次の物件に進むのがマナーです。